埼玉県立大学では、保健・医療・福祉分野の専門職を目指す学生に対し、学科の枠を越えて学ぶ専門職連携教育(IPE)を体系的に実施している点が特徴であるとされている。その目的は、少子高齢化や生活課題の複雑化が進む社会において、多職種が協働しながら利用者中心の支援を実践できる人材を育成することである。単一の専門性だけでなく、他職種の役割や視点を理解し、互いを尊重し合いながら連携する力を養う点に大きな特徴があると言える。
教育プログラムは1年次から4年次まで段階的に構成されている。1年次では導入として、各専門職の基本的役割や理念を学び、他学科の学生との交流を通して連携の意義を理解する。2年次では事例検討やグループワークを取り入れ、具体的なケースをもとに多職種それぞれの関わり方を学ぶ。3年次になると、より複雑な事例や地域課題を扱い、チームで支援計画を立案するなど実践的な学習へと発展する。4年次では、それまでの学修や実習経験を踏まえ、専門職として主体的に意見を述べ、合意形成を図る力を統合的に高めていくことができる。
他学科の学生との交流についての必要性は多く指摘されているものの、体系的に実施することは容易ではないとされる。その点、同大学の専門職連携教育は、基礎理解から応用・統合へと発展するカリキュラムを通して、理論と実践を往還しながら多職種協働の実践力を育成している点に特色がある。こうした教育の成果は、卒業後に医療・福祉の現場で活かされることが期待できる。
(大学WEBサイトより引用作成)
https://www.spu.ac.jp/academics/ipe/

