白百合女子大学

情報公開体制からみる注視すべき大学

白百合女子大学は、キャリア支援機能が高く、就職実績において安定した成果を上げている大学として知られている。とりわけ、ホームページ上で公開されている教育情報は、大学の内部質保証システムの成熟度を評価する上で注目すべき内容である。

多くの大学が「3つの方針(ディプロマ・カリキュラム・アドミッションポリシー)」「教育研究活動」「財務情報」「大学評価・自己点検」等を公開しているが、白百合女子大学はこれらに加え、学修成果の可視化と改善サイクルに踏み込んだ情報を整備している。
特に以下の二つ。

•アセスメント・ポリシー
学修成果の到達度を定量・定性の両面から評価し、PDCAサイクルの確立を明確化

•IR(Institutional Research)情報
学生生活満足度、学修自己評価等の卒業時アンケート結果の公開

これらは、エビデンスに基づく教学マネジメント(EBPM)の実践を示すものであり、学生実態の分析結果が大学運営に反映されていることを読み取ることができる。
こうした情報公開は、内部質保証の透明性およびアカウンタビリティの高さを示しており、大学の教育理念が実際の支援施策や成果測定にまで接続している点で高く評価できるものと考える。

白百合女子大学は、学生支援と教育改善を組織的に推進してきた大学であることがこの情報公開から明確に理解でき、高校教員および大学進学を検討する高校生にとって、参考性の高い公開情報と言えるであろう。

(大学WEBサイトから引用作成)
https://www.shirayuri.ac.jp/

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