私立大学の志願者減少が全国的に進む中、女子大学の動きも注目されている。設立75周年を迎える清泉女子大学は、2025年4月に人文科学を多角的に学ぶことのできる総合文化学部と、社会課題解決のための学術的な学びを行う地球市民学部の2学部を開設する。人文科学系と社会学系を横断的に学ぶ教育課程は、社会が期待する「文系・理系の枠を超えた知識・教育」に合致するものと言えるだろう。
清泉女子大学文学部の伝統を引き継ぐ総合文化学部は、日本の表現文化を学ぶ「日本文化領域」、英語圏・スペイン語圏の言語文化を学ぶ「国際文化領域」、歴史・美術史・思想史・宗教史を学ぶ「文化史領域」の領域で構成される。領域の枠を超え、興味関心に応じて学びたい科目を自由に組み合わせて履修でき、従来の学科単位では叶わなかった横断的な学びが可能になるとのことである。
地球市民学部は、環境・心理・地域活性化などを学ぶ「地域共生領域」とメディア・ビジネス・デザインなどを学ぶ「ソーシャルデザイン領域」の2つの領域で構成される。学内で専門知識を学ぶだけでなく、フィールドワークやインターンシップを行う現場中心のカリキュラムを展開。社会課題を解決するプロジェクトを通し、協調性や社会性、リーダーシップ、やり抜く力を習得する。これらは、現在、社会が求める人材と一致するものであろう。
(清泉女子大学のWebページ他から引用作成)
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