学部・学科を越えた横断的な学びのカリキュラムを実施している大学が増えている中、聖徳大学は多様な専門性が融合する総合大学の強みを活かし、学生に学際的な視野と実践力を育む「Field Linkage®」プログラムを本格導入している。
このプログラムは大きく「Field Linkage®」「Business Field Linkage®」の二つに分かれている。前者は複数学科が連携し、社会や地域が抱える課題を共に分析し、多角的な視点を持って解決策を模索する授業設計を特徴としている。たとえば、看護学部と人間栄養学部が合同で多職種チーム医療を学ぶ演習や、心理学科と社会福祉学科が協働した「高齢者虐待への対応」ケース演習などがあり、異なる専門職の視点のやりとりや考え方を知る機会につながると言う。
後者は企業と協働し、現場で即戦力として通用する力を育成する実践型授業。学生は企業担当者や経営者と共に商品やサービスの企画開発に取り組み、フィードバックを通じてビジネス感覚や課題解決力を実地で学ぶことになる。2023年度には副専攻制度としても整備され、20単位修得で修了証が授与されるなど、就職活動でのアピール要素としても注目されている。
成果は顕著に表れており、2023年卒業生の実就職率は97.5%に達し、500人以上の女子大学として全国トップクラスを維持している。これはプログラム開始以来、実学的な学びが学生に成長実感を与え、社会的評価にもつながっている証しと言えるだろう。
学部横断的・社会連携という二軸を軸に据えた「Field Linkage®」「Business Field Linkage®」は、学生に専門知識+多面的思考力+実践力という三位一体の育成を目指すことを目標としている。聖徳大学はこれらの先進的プログラムを通じて、社会で柔軟に活躍できる力を持つ人材を育成し、その成果を就職率という形で示していると言える。今後もさらに内容を充実させ、女性総合大学としての教育力を一層高めていく姿勢が読み取れると感じた。
(公式ホームページより引用作成)