多様な人材を活かし、その能力が発揮できる社会の実現に向け、「女子は理工系に向かない」といった無意識の偏見や、男女のジェンダーギャップを是正する取り組みの一環として、「女子枠」を導入する大学が急増している。その先駆けとして注目されていた東京工業大学の総合型選抜および学校推薦型選抜の「女子枠」の実質倍率と入学手続者数がこのほど同大学のホームページで公開された。
同大学の「女子枠」は学院(学部に相当)ごとに導入され、令和6年度入試では、物質理工学院、情報理工学院、環境・社会理工学院、生命理工学院で実施、令和7年度から理学院と工学院が加わる予定であると言う。選抜方法も各学院で異なり、令和6年度の志願者倍率は平均で4.6倍となったが、物質理工学院は共通テストの外国語と理科の配点を他学院より重視し、20名の募集に6.4倍の志願があった。情報理工学院は学力に加えて高校時代の活動や研究の実績を重視し、14名の募集枠に2倍弱の志願があったが入学者は12名にとどまった。
「女子枠」の募集の総数は、令和6年が58名だったところに、令和7年度は143名へとさらに拡大される。
(東京工業大学のWebサイトより引用作成)
*詳しくは以下をご覧ください。
https://admissions.titech.ac.jp/admissions/admission/admission/new-exams
https://admissions.titech.ac.jp/admissions/examination/news/2024/068904