東京工業大学の「東工大立志プロジェクト」は、新入生全員が履修する必修科目で、教養教育の入口となっている。4年間の教養教育を各自のゴールに向かって志を立てるプロジェクトと捉え、自己発見と動機づけを促進する科目である。講義とワークショップが組み合わさり、多彩なゲスト講師陣による講義と少人数クラスでの積極的なディスカッションや対話が展開される。少人数クラスでは「ファシリテーション実践」を履修する大学院生や学生アシスタントがファシリテーターとして活躍し、グループ内での発話を促進することになる。
3年次の学生を対象とする教養卒論では、「東工大立志プロジェクト」のメンバーが再結集する。これまでの教養教育で何を学んだのかを振り返り、それは自分の志にどう活きてくるのか、また、専門での学びと社会とのつながりについて考える中で、主題を自ら設定し5,000〜10,000字の論文を執筆する。授業では、「ピアレビュー実践」を履修中の大学院生や学生アシスタントの支援を受けながら、書き手同士のピアレビューを通して論文のブラッシュアップをしていく。
これらの経験は、大学院課程の「リーダーシップ道場」「ピアレビュー実践」「ファシリテーション実践」などのコア学修科目へとつながっていく。下級生を支援する経験を通して、仲間とともに新たな価値を生み出す場を自ら作るための力を身につけていく。
(東京工業大学のホームページから引用作成)
*詳細は以下をご覧ください。
https://educ.titech.ac.jp/ila/education/core_liberal_arts_education.html