大学入学後、勉学を含めた大学生活をスムーズにスタートできるかが、新入生にとって極めて大切なこととなる。したがって、多くの大学は、この点に配慮したプログラムを用意している。湘南工科大学の共通基盤科目「共通基盤ワークショップ1A・1B」と「共通基盤ワークショップ2A・2B」は、大学の学びが分かり、友人を作る上でも効果がみられるものであろう。これらの科目は、1年次から2年次必修として行われ、学生の主体性を涵養するアクティブラーニング形式で実施されている。
「共通基盤ワークショップ1A・1B」は1年次の前学期と後学期に開講され、テーマごとに約35人程度のクラスでグループワーク形式の授業を行う。学生は「必要な情報を集める→課題を見つける→対応を考える→結果をプレゼンテーションする」という流れをメンバーと協働で進めていく。各グループで得られた学びをクラス全体で共有し、新たな課題を見つける主体的な学びのサイクルを繰り返していくことで、提示されたテーマをきっかけに、「学び方を学ぶ」ための内容が展開されていく。
「共通基盤ワークショップ2A・2B」は、 2年次の前・後学期ごとに、約20のプロジェクトテーマが展開され、25人程度の小規模クラスでPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)を実施。専門性の高い内容を扱い、企業と連携した授業も一部のクラスで行われていく。この授業では、メンバーシップの意識をさらに強固なものとし、“学びと社会の関係”を考えることを目的としている。目標達成には何が必要かを考え、課題解決の提案やアイデアを具現化するプロトタイプ制作などにも取り組める。
湘南工科大学の退学者数の減少は、この1・2年次の「共通基盤ワークショップ」も関係していると思われる。
(湘南工科大学のホームページから引用作成)
*詳細は、以下をご覧ください。
https://www.shonan-it.ac.jp/faculties/general/common-foundation/