山梨大学

2024年4月工学部に総合工学クラス、及び新コースを設置

山梨大学工学部は昨年度まで機械工学科をはじめとする7学科によって編成されていた。それが工学部創立100周年を迎える今年度より7学科から1学科7コースへと改組再編成され、入学後に専門コースを選択する「総合工学クラス」や環境に優しく高効率なエネルギーの創製と利用の技術を学ぶ「クリーンエネルギー化学コース」などが新設されている。

現代の社会では1つの分野に特化した知識よりも総合的で多様な知識が求められている。その社会の要請に応えるため、1学科複数コースに再編することで各分野の垣根を低くし、条件を満たせば他コースへの変更が可能な転コース制度が新たに作られたことで、学びの選択が柔軟に行えるようになったと言える。また大学入学共通テストを課さない「学校推薦型選抜Ⅰ」が新たに実施され、そこに女子枠が導入されており、工学系女子の養成により一層力を入れていく大学の姿勢が感じられる。

総合工学クラスは、1年次に教育・研究を概観しながら自身の興味・適性を見つけ確認し、2年進級時に自らが選択したコースへ進むことができる点は大きな特徴である。
工学科ではコース横断的な幅広い学びを提供すると共に、それらの専門知識を社会に活かす視野を持った人材の育成のために、2年次以降「工学の社会実践プログラム」を開設している。このプログラムでは、各コースで高度な専門知識を習得しつつ、山梨県立大学と連携することにより経営学や経済学などの社会科学系の科目も履修することで社会の様々な課題を解決し生活をより良くするためにどのように専門を役立てるかについて学ぶことができる。さらに工学部全教員および県内協力企業との協働のもとで実施されるPBL(Project Based Learning)科目を履修することで、専門知識を具体的な社会課題解決に活かす方法を学ぶこともできると言える。

今回の新たな改組再編で、さらに山梨大学工学部は、産業界で活躍できる人材の養成がさらに進むと期待されている。

(山梨大学Webサイトから引用作成)
https://www.eng.yamanashi.ac.jp/kaiso/

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