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オピニオン・レポート

進路情報と進路指導の原点を見つめて|進学教育研究社|

2025.11.28
大学トピックス
武蔵野大学

2026年に通信制「国際データサイエンス学部」を新設へ

2025.11.26
大学トピックス
鶴見大学

先進的、特徴的な取り組み

2025.11.19
大学トピックス
白百合女子大学

情報公開体制からみる注視すべき大学

2025.11.11
大学トピックス
浦和大学

手厚い修学支援の特徴

2025.11.07
オピニオン・レポート

不透明な時代に企業が生き残るために、新卒の大学生に求める『自責思考』とは?|株式会社クロスキャット|

2025.10.31
大学トピックス
白梅学園大学/白梅学園短期大学

学生を現場へ導くきめ細やかな実習支援の特色

2025.10.23
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基礎学力支援について

近年、大学進学率が50%を超え、高等学校の教育内容や特色も多様化しています。その結果、大学に入学する新入生の学力や能力には、これまで以上に大きな差が見られるようになっています。
こうした状況に対応するため、多くの大学ではオリエンテーションの際に基礎学力テストを実施し、1年次のカリキュラムに「リメディアル科目」や「基礎教育支援室」などを設けています。これらは、新入生が大学で学ぶために必要な高校までの知識や思考力を身につけることを目的としています。
基礎学力を支援する取り組みは、学問分野によって異なります。理系分野では主に数学・理科・英語、文系分野では英語が中心となり、一部の学部では数学も対象となります。リメディアル科目として独立して設置されている場合もあれば、専門基礎科目の中に基礎学力の内容を組み込む形をとることもあります。また、基礎教育支援室では、学力に不安を持つ学生が自由に利用できるようになっており、オリエンテーションでのテスト結果に基づいて個別にアドバイスが行われます。
大学での学びの基盤となる基礎学力が不足していると、授業の理解が難しくなり、結果的に出席率の低下にもつながるおそれがあります。そのため、各大学がどのような方法で基礎学力の支援を行っているか、また学生がそれをどの程度活用しやすいかを確認することは、大学を選ぶ際の重要なポイントの一つといえるでしょう。

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クラス担任、アカデミックアドバイザー

高校までとは異なり大学においてホームルーム時間を設定している大学はほとんどありません。4年次、あるいは3年次になり、研究室配属、ゼミが行われると、ホームルーム的な意味合いを持つ時間となる場合もあります。

入学後の1年次、2年次の勉学を含めた大学生活を順調に学生が進めていくために、大学はクラス担任制度、アカデミックアドバイザー制度、あるいは学生相談室を置いている大学は多くあります。入学時の科目履修相談等が行われますが、その後の学生ケアの状況は大学により様々となります。

実は、留年、あるいは退学につながる傾向が強いのが、1年次の前期の学生生活であることが多く、この時期での勉学を含めた学生生活支援が大切であることが言われています。したがって、1年次、特に前期期間で、クラス担任、アカデミックアドバイザーがきめ細かく学生に対応できる状況があるか否かは、大学選びの一つの視点であると言えるでしょう。学生相談室においては、学生が意思で相談室を尋ねることになりますので、学生支援の遅れを生じる場合も少なくないようです。

また、クラス担任、アカデミックアドバイザーが大学教員であることが多いですが、専従スタッフを置いている大学もあります。どちらが良いかは一概に言えませんが、常に担当の学生の状況を見て、タイムリーに連絡、面談を行うことができる担任、アドバイザーが望ましいでしょう。特に、大学生活をスムースにスタートできるか不安を持つ方には、大学の担任、アドバイザー制度はしっかりと確認しておくことも必要でしょう。