高校までとは異なり大学においてホームルーム時間を設定している大学はほとんどありません。4年次、あるいは3年次になり、研究室配属、ゼミが行われると、ホームルーム的な意味合いを持つ時間となる場合もあります。
入学後の1年次、2年次の勉学を含めた大学生活を順調に学生が進めていくために、大学はクラス担任制度、アカデミックアドバイザー制度、あるいは学生相談室を置いている大学は多くあります。入学時の科目履修相談等が行われますが、その後の学生ケアの状況は大学により様々となります。
実は、留年、あるいは退学につながる傾向が強いのが、1年次の前期の学生生活であることが多く、この時期での勉学を含めた学生生活支援が大切であることが言われています。したがって、1年次、特に前期期間で、クラス担任、アカデミックアドバイザーがきめ細かく学生に対応できる状況があるか否かは、大学選びの一つの視点であると言えるでしょう。学生相談室においては、学生が意思で相談室を尋ねることになりますので、学生支援の遅れを生じる場合も少なくないようです。
また、クラス担任、アカデミックアドバイザーが大学教員であることが多いですが、専従スタッフを置いている大学もあります。どちらが良いかは一概に言えませんが、常に担当の学生の状況を見て、タイムリーに連絡、面談を行うことができる担任、アドバイザーが望ましいでしょう。特に、大学生活をスムースにスタートできるか不安を持つ方には、大学の担任、アドバイザー制度はしっかりと確認しておくことも必要でしょう。