近年、大学進学率が50%を超え、高等学校の教育内容や特色も多様化しています。その結果、大学に入学する新入生の学力や能力には、これまで以上に大きな差が見られるようになっています。
こうした状況に対応するため、多くの大学ではオリエンテーションの際に基礎学力テストを実施し、1年次のカリキュラムに「リメディアル科目」や「基礎教育支援室」などを設けています。これらは、新入生が大学で学ぶために必要な高校までの知識や思考力を身につけることを目的としています。
基礎学力を支援する取り組みは、学問分野によって異なります。理系分野では主に数学・理科・英語、文系分野では英語が中心となり、一部の学部では数学も対象となります。リメディアル科目として独立して設置されている場合もあれば、専門基礎科目の中に基礎学力の内容を組み込む形をとることもあります。また、基礎教育支援室では、学力に不安を持つ学生が自由に利用できるようになっており、オリエンテーションでのテスト結果に基づいて個別にアドバイスが行われます。
大学での学びの基盤となる基礎学力が不足していると、授業の理解が難しくなり、結果的に出席率の低下にもつながるおそれがあります。そのため、各大学がどのような方法で基礎学力の支援を行っているか、また学生がそれをどの程度活用しやすいかを確認することは、大学を選ぶ際の重要なポイントの一つといえるでしょう。