2024年4月から、茨城大学に「地域未来共創学環」が誕生する。当該学環は、これまでの学部とは異なり、分野・文理横断の学びと、企業・自治体などにおける実習との往還教育を特徴としている。それを具現化している教育が「コーオプ教育」である。コーオプ教育は20世紀初頭にアメリカで始まった「座学と現場における就業体験を融合させた」教育制度であり、大学と企業等が協力して実習の内容や方法を設計・実施し、単位認定が行われる。また、実習期間が長期間となり、有給となる場合が多いことが特徴である。
茨城大学の地域未来共創学環では、このコープ教育を1年次から4年次まで通して、教育課程の柱にしていることが特色である。1年次の「プレコーオプ演習」では、2年次から始まる実習の準備、業界・企業研究、自治体を含めた業務の理解を深める。2年次「プレコーオプ実習」では、企業・自治体での2週間の就業体験で、働くこと、コンプライアンス、社会マナーなどを理解していく。3年次の「コーオプ実習Ⅰ」は、3ヵ月間の企業・自治体にて、大学で学んだビジネス、データサイエンスの知識・能力を学生が実践してみる、そして4年次「コーオプ実習Ⅱ」は、前年の実習Ⅰと同じ企業・自治体で、応用力、実践力を磨き、卒業課題報告書を作成、発表していく。
4年間を通して行われるコーオプ教育は、正規カリキュラムとして置かれているので、当然ながら単位認定され、コーオプ実習Ⅰ及びコーオプ実習Ⅱでは、実習期間において給与が支給されることになっている。この本格的に実施されるコーオプ教育を修了した学生は、大学で学んだ知識・能力と実社会の現実理解で、地域の課題に対応していくことになると期待される。
(茨城大学のホームページから引用作成)
*詳細は以下をご覧ください。
https://www.mirai.ibaraki.ac.jp/overview/
茨城大学
2023.11.15